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帝国劇場 ミュージカル『エリザベート』の概要
帝国劇場 ミュージカル『エリザベート』は、
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ１世の皇后であるエリザベートの生涯、
彼女を愛する黄泉の帝王トート、滅び行く帝国を描いた
ウィーン発のミュージカル。
東宝版初演は２０００年に帝国劇場で行われた。
帝国劇場でのキャストは、主役のエリザベート役には
元宝塚雪組男役トップスタ一の一路真輝が抜擢され、
黄泉の帝王トート役は山口祐一郎と内野聖陽のダブルキャストであった。
また、舞台の狂言回しでもあるルキーニ役の高嶋政宏は
初演から１２年間一人でこの役を演じ続けた。
エリザベートはブロードウェイ作品等とは違った、独特の世界観を持っており、
決して明るく陽気ではない内容の作品にも拘らず、少女コミックのような
キラキラとした要素を備えている。
そんな『エリザベート』は2000年の東宝版初演から15年目を迎える2015年の公演では、
大きな変化を迎えた。
元宝塚の男役トップスターたちが演じることが慣例となっていたエリザベート役だが、
2015年版では元娘役のトップである花總まりと蘭乃はながキャスティングされた。
トート役には2010年に同役でその美貌と歌唱力でたちまち話題となった城田 優と
初演にて皇太子ルドルフ役でデビューし、ミュージカル界の若きプリンスに上り詰めた井上芳雄、
また、狂言回しのルキーニ役は山崎育三郎と歌舞伎界のみならず、
ミュージカルの舞台でも活躍する尾上松也、
皇帝フランツ役は田代万里生と佐藤隆紀という若手実力派が演じる。
そして、皇太后ゾフィー役には剣 幸と香寿たつき、悲劇の皇太子ルドルフ役には
続投の古川雄大に加えてジャニーズJr.の京本大我となっている。
ホームである宝塚歌劇団で多くの“変革”を行ってきた小池修一郎氏が
ここまでキャストを変革したからには舞台美術、衣裳だけでなく演出についても一新するだろう。
『エリザベート』は次なる歴史に向けて更に大きく進化を続けている。
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